今年もシーズンを迎えたさくらんぼ。
山形県内でさくらんぼ狩りが楽しめる2つの農園さんから、今年のさくらんぼ狩りとさくらんぼの種類や美味しい食べ方について教えていただくシリーズ、前回は前編として日本海側の庄内地方の「佐久間利兵衛観光農園」さんからお話を伺いました。
後編である今回は、県内陸部、村山地方の天童市の「土屋果樹園」の土屋正樹さんにお話を伺います。
Q. 今年のさくらんぼ狩りはいつ頃まで楽しめますか?
当園のさくらんぼ狩りは品種ごとに下記日程で行います。最終日は、2020年7/5の予定です。
- 佐藤錦 6/20~6/26
- 紅秀峰 6/27~7/3
- ナポレオン 7/4~7/5
Q. 土屋果樹園でとれるさくらんぼのおすすめ3種について、その見た目、味の違いなどを教えていただけますか?
(以下、おすすめ順に記載しています)
① 紅てまり
実の赤色が綺麗です。当園の紅てまりは毎年、佐藤錦や紅秀峰よりも綺麗な紅色に色付きます。実が大きく立派です。甘さと酸っぱさのバランスが良くマイルドな味わい。歯ごたえがあり食べ応えが十分で、とてもみずみずしい(水分が多い)。
② 紅秀峰
深い紅色で実が大きいさくらんぼです。歯ごたえがあり食べ応えがあります。甘さの中に酸っぱさがあって深い味わいがあります。
③ 月山錦
赤くならない黄色いさくらんぼなので、見た目のインパクトが大きいです。味はとてもマイルド。メロンの味に似ていると思います。
Q. さくらんぼはそのままいただくだけで最高に美味しいですが、おすすめの食べ方がありましたらぜひご紹介ください。
山形では塩をかけて食べる人が多いように思います。
Q. 美味しいさくらんぼスイーツがいただけるお店や、おすすめのさくらんぼ加工商品(お土産品)を教えてください。
サエグサファクトリー様の「プチジェリチェリー」です。中に入っているさくらんぼの実が加工品とは思えない天然の味がします。
サエグサファクトリー(寒河江市)
*会社案内などが掲載されている、外部「楽天サイト」になります
以上、メロンのような味がするという黄色いさくらんぼをはじめとする珍しい品種や、山形ならではの塩をかける食べ方などをご紹介いただきました。
「さくらんぼ×塩」という一見意外な組み合わせは、最初の記事の佐久間さんもおっしゃっていましたし、実はさくらんぼを美味しくいただく重要なポイントのようですね。
また、加工品の「プチジェリチェリー」は、山形のさくらんぼをひと粒ひと粒ていねいに種を取り、優しくゆっくり蜜煮をしてからゼリーで包んだ手作りの生菓子だそうで、とても美味しそうです。
現在、土屋果樹園では、上でご紹介いただいた品種のほか、紅きらり、紅さやか、大将錦、月山錦と合計8種類を同じ場所で育てているそうです。様々な品種をもぎたての状態で食べ比べできるのは、さくらんぼ狩りだからこそできる贅沢な体験ですね。
たくさんのさくらんぼの木が植えられている土屋果樹園の畑は、まるでジャングルのような雰囲気だそうです。その中に真っ赤なさくらんぼの実がたくさんなっている風景を楽しむのは、まさにこの季節にしかできない、さくらんぼ狩りのもうひとつの醍醐味ではないでしょうか(SNS映え間違いなしです!)。
前編、後編にわたり、山形県で楽しめるさくらんぼ狩りとさくらんぼをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
今年のさくらんぼ狩りシーズンは終盤を迎えつつありますが、まだ間に合うものもあります!ぜひ、農園さんにお問い合わせの上、足を運んでみてください。現地でしかできない体験や、新たな発見があるはずです。
また、さくらんぼに続いて、山形県ではスイカ、メロン、ぶどう、桃、梨、柿など美味しい果物がたくさん楽しめます。
季節季節に山形県を訪問したりお取り寄せで、山形の「今」を満喫していただけたら幸いです。