ホテル・レピュテーション・マネージメントについて

1月からホテル・レピュテーション・マネージメント会社(ドイツ本社)の広報をお手伝いしています。
この会社のサービスは日本のホテル業界にとっては画期的なサービスではないかと思います。

ホテルの人たちは自分のホテルについてウエブ上でどんなことが言われているか(クチコミ)を知るには
tripadvisorやexpediaや楽天のサイトを一つ一つ見に行かなくてはなりませんでした。

同社のサービスは世界の250以上の旅行サイトにある自分のホテルに関するクチコミを全部まとめて報告してくれるのです。
5点満点、10点満点など各サイトごとの基準を統合し100点満点で計算し今何点かを教えてくれます。
過去1週間から2年間の数字なども指定により即座に見られるので前より良くなっているのかどうかもすぐに見ることができます。

また、クチコミの内容を分析し(19言語で、その言語ごとに分析。英語に変換して分析ではないので
精度が高い)「部屋の匂いが気になる」「ベッドが硬い」といった内容が書き込まれていた場合、
それがどのくらいあったか、国ごとに傾向があるようならどの国の人が書いているのかなどを知ることができ、
また、それを解決する仕事を「タスク」としてホテル内の担当者に指示しタスクが完了しているかチェックすることもできます。
親切にも、その問題点を解決すると評価点がどのくらい上げられそうかといった見込みも提示してくれます。
もちろん「朝食が美味しい」「部屋でコーヒーが飲めて便利」といった良いクチコミも拾えるので、
何をお客様が気に入っているのかも把握することができます。
ホテルに関する投稿はfacebookやtwitterに投稿されたものも拾うことができます。
すぐに返信した方がいよい低い評価のクチコミが掲載された時にすぐに教えてくれる機能もあります。
他にも競合のホテルのクチコミや評価もまとめて見ることができたり、様々な便利な機能があります。

このサービスにログインするだけで自分のホテルに関することを把握することができ、
今まで積極的に仕掛けることのできなかったホテル担当者がクチコミを通して積極的にお客様に関わり
マーケティングに利用していくことのできるサービスです。

このサービスはGoogleと連携し、Googleレビューにもクチコミの概要を提供しています。

私がこの会社に共感するのは作り手がITプロというだけでなく、自分にあったホテルを簡単に見つけることができるように(探すのに時間がかかったり、宿泊時に思っていたホテルと違ってがっかりすることを少なくしたい)という旅行者の視点でサービスを始めたこと(次第にそれがホテル側が必要としていたサービスだと気付きこのビジネスに至る)、自社は旅行商品の販売は行わず中立性を保っているという点です。

今後の日本での展開が楽しみです。