日本から2社が「ザーイド・サスティナビリティ賞」のファイナリストに。来年1月16日に結果発表!

〜世界中のサスティナブルでイノベーティブな中小企業、NPO、高校の取り組みを評価する「ザーイド・サスティナビリティ賞」への152ヵ国4,538件の応募の中から日本企業2社がファイナリストに〜

このブログでも何度かご紹介してきた、ザーイド・サステナビリティ賞(以下ZSP)の選考途中経過をお知らせします。

「サステナビリティ」や「持続可能型」といった言葉は日本でもすっかり定着しましたが、15年前からこの分野に着目し、優れたイノベーションを表彰してきた賞があるのをご存じですか。

ZSPは、UAE建国の父である故シェイク・ザーイド・ビン・スルタン・アル・ナヒヤーン氏の遺志を継ぎ、2008年にUAEの指導者によって設立された賞です。革新的でインパクトがあり、心を揺さぶる持続可能で人道的なソリューションを志す世界中の中小企業、非営利団体、高等学校を応援しています。保健、食糧、エネルギー、水資源、グローバル・ハイスクールの5部門が設けられ、賞金は年間総額300万米ドル(約3億4,600万円)に上ります。

15周年の記念となる今年、152ヵ国4,538件の応募の中から、日本より2社のファイナリストが選ばれました。各部門にてファイナリストが3社ずつ選ばれており、受賞する1社は、2023年1月16日、アラブ首長国連邦(UAE)にて開催される授賞式にて発表されます。このサステナビリティ賞授賞式は、例年アブダビ・サステナビリティ・ウィーク(ADSW)の開始と同時に行われてます。

ZSPの公式発表より抜粋および翻訳)

保健部門:株式会社オリィ研究所

障害者が社会的孤立を解消し、社会とつながりながら働く機会を提供するために開発されたロボットOriHimeを開発した中小企業です。

水資源部門:セイスイ工業株式会社

ニーズに応じてカスタマイズでき、必要なときに必要な場所に配置できる可動式の廃水処理プラントを開発した中小企業です。

1月の結果発表が楽しみです。

弊社は今年、この賞の日本事務所として期間限定でお手伝いをしました。応募のご案内をした企業から英語の応募書類の作成が難しい、多忙で応募が難しいというお返事をいただくことがありました。応募に関して言えば、質問形式になっていてそれに英語で解答するという方式でしたがそのほかプレゼンビデオ(1分程度)や会社周りの必要書類もありましたのである程度準備に時間が必要だということは確かだと思います。そのような中で2社がファイナリストに残ったことをとても嬉しく思います。

このような応募の機会を活用して、世界的な問題の解決に尽力する世界のパイオニアやイノベーターとして、このグローバル・アワードにチャレンジされる日本の企業、NPO、高校が今後ますます増えることを願っています。

*22年度の応募期間は2022年3月16日~2022年7月6日。次回は2023年の春予定。